背景づくりとしてグラデーションの活用
今回は『絵塗りつぶす~~Clip Studio Paint Pro~』で作成した
この絵の背景を作っていこうと思います。
目次
グラデーションで背景を作る
今回は『絵塗りつぶす~クリスタ』で作成した
この絵の背景を作っていこうと思います。
やっぱり描きやすい背景は、
空です。
画面の上に少しだけ雲を描き、
空色を「塗りつぶし」しました。
これではやはり単調な空で、奥行が感じられません。
以前「基本ツールの使い方」では、単調な空に雲、木を描きました。
しかし今回はもう少し奥行きのある背景を作るために、
グラデーションを使うことにしました。
グラデーションツール
グラデーションのサブツールです。
サブツール内をざっと見渡したら、
「青空」「昼空」「夕焼け」「夜空」
がすでに用意されているので、
その方がきれいな空を表現できると思いますが、
ここは勉強のためグラデーションのサブツールの
上から順に試していこうと思います。
描画色から透明色
一番上の「描画色から透明色」を選択し、
色を「空」とし、
キャンバス内に上から下に線を引くと
結構いい感じですね~
ちなみに線を横に引くと
横方向に広がる空になりました。
線を引く方向にグラデーションが作成されます。
グラデーションの形状
ツールプロパティから
形状を選択して
キャンバス内に図形を作成すると
左が円で、右が楕円です。
もちろん楕円は角度も変えられます。
このように色々な形のグラデーションも作れるんですね。
例えば、黒の背景に白で楕円のグラデーションを作ると、
銀河っぽくないですか?
少し無理があるか・・・
描画色から背景色
次に「描画色から背景色」を試してみたいと思います。
サブツールから「描画色から背景色」を選択し
背景色を緑にしました。
そしてキャンバス内の上から下いっぱいに線をひくと、
このようなグラデーションが出来ました。
空と野原みたいな感じになるかと思ったのですが、少し違いました。
ストライプ・背景色ストライプ
ストライプと背景色ストライプに関しては、
イメージ通りのものができました。
ストライプ
背景色ストライプ
背景色をオレンジで囲った色に設定すると
ちなみにツールプロパティを使って、
ストライプの割合を変更することもできました。
→
例えば、今回作成している女の子のスカートの柄も
これを使ってもいいのですが、スカートが曲線なので、
ストライプも手書きのままでいきます。
光球
ストライプの下の「光球(?)」
そもそもなんて読むのかさえも、よくわからないので、調べてみました。
光球(こうきゅう)
太陽の球状にががやく表面。太陽は全体が高温のガス球で,光はいろいろな深さからでているが,光がガスに吸収されるため,表面から数百kmまでしか見通せない。この厚さ数百kmのガス層が太陽の表面として見える光球である。◇光球は,ほかの恒星にもある
出典:学研キッズネット
まぁざっくり太陽を描くときや、太陽光線などを描くときに使えるってことですかね?
例として太陽を描いてみます。
グラデーションのサブツールから光球を選択し、
形は円形、色は黄色にして
描いてみると
まさに太陽ですね。
さらに、
矢印のところに赤を入れて、
円と直線を描いてみると
このようなグラデーションができました。
面白い!!
今までの私ならスプレーを塗り重ねて作っていたような色ですが、
これなら簡単に作れてしまいます。
夜空
その他グラデーションの中には、
「青空」「昼空」「夕焼け」「夜空」「虹」などの空系と
「消しグラデーション」という↓
→
既に描かれているものを消すグラデーションもあります。
今回のグラデーションの使用目的は絵の背景なので
遊びはここまでにします。
女の子の持ち物は飲み物なので、
今回の背景は夜空にしたいと思います。
サブツールの「夜空」を選択して、
キャンバスに描き入れました。
自分で作ろうとするとなかなか大変そうなので、
助かる機能です。
背景との融合・絵の修正
これで背景は完成したので、
早速女の子を表示させてみます。
あっ・・・
ワンピースの色が…
そして飲み物の色もスプレーで適当に塗っただけなので、
まばらになって、泡も変な感じですね。
修正します。
修正完了です。
夜空の下、一人で飲み物を飲む女の子。謎に笑顔で。
簡単な背景を描くだけでも絵の雰囲気が随分と変わるものだと
改めて感じました。
最後に・・・
背景の作成としてのグラデーションを紹介してきましたが、
結局「夜空」のグラデーションを入れることだけとなってしまってしまいました。
夜空といえば星や月、花火が連想されると思うので、
ただグラデーションを書き加えるだけではなく、
いろいろと映えるものを考えたいと思います。
今回のグラデーションの勉強を通して、
ただ単純にグラデーションと言ってもさまざまな使い方があり、
その使い方で次第で絵の完成度を大きく変えられる無限の可能性を感じました。
グラデーションといえば、このソフトで言う
「描画色から透明色」だけをイメージしていました。
しかし、「描画色から背景色」では背景色の指定次第で、全く異なる色への変化を作り出したり、
「光球」では色の指定を様々変えることで、絶妙な色の移り変わりを表現できることを
今回学ぶことができました。
また、デフォルトで「空」のグラデーションがたくさん用意されているので、
いろいろなシチュエーションの背景を試しやすく、
背景画の作成の重荷(?)がかなり軽減されると思い、
改めてクリスタはいいソフトだなと思いました。
これまで、紙に絵を描いてきた中で背景を描いたことは一度もなく、
そこまで重要視してこなかったのですが、
背景も描くことで、自分の描いている絵の可能性の広がりを感じることもできました。
とは言え、背景に関して今回は夜空のグラデーションを入れただけなので、
次回以降でもう少し背景にいろいろと書き加えたいとは思います
今回は以上です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。